[防災をもっと知ろう]ゲリラ豪雨・線状降水帯・台風への心構えと備え

防災

私は日本防災士機構認定防災士で特別区消防団です。知識や経験を多くの方に知ってもらえたら幸いに思います。今回はゲリラ豪雨や線状降水帯、台風などの風水害の特徴と心構え、備えをお伝えしようと思う。

防災士に興味がある方は日本防災士機構のホームページをみてください。

 

ゲリラ豪雨や線状降水帯、台風などの風水害の特徴と心構え

 

日本は約7割が山地で、地質は脆弱で断層や構造線が多く走っている。更に梅雨前線や台風などの豪雨の影響もあり世界年間平均雨量の2倍近く雨が降る豪雨国であるため土壌が脆弱なのである。山を通った水は天然のフィルターを抜け多くのミネラルなどを含み湧水として日本人においしい水を提供してくれてもいる。今話題のシリカもミネラルの一種だ。

シリカについて細かく説明しているサイトです
有名人が結構飲んでるみたいです。

日本の河川の特徴

日本の国土は東西に細長く、7割が山地とお伝えしたが、川も山から海までの距離が短く、流れが速い。流域面積も世界に比べ小さいのも特徴だ。上流は山と山の間を流れ、大雨の影響で山の水が川に集中する地形特性を持ち、年間雨量も世界平均の2倍近くあることから、洪水による水害が多発する国といえよう。

地球温暖化による雨量増加

温室効果ガスの代表とされるのが二酸化炭素である。IPCC、気候変動に関する政府間パネルの報告書によると濃度が過去80万年間で前例がないほどに増加していることがわかった。

石燃料による排出や二酸化炭素を取り込み光合成をし、酸素にする大規模森林の土地利用目的の伐採など、多くの要因が重なった結果といえよう。

また、二酸化炭素蓄積量とほぼ比例して、地上平均温度が上昇し続けている。

気候変動の影響で大雨の頻度は引き続き増加する可能性が非常に高い。

ゲリラ豪雨とは

都市型異常気象災害の一つでよくテレビなどで最近聞くようになったが、気象庁では使用しておらず、「局地的大雨」や、「短時間に数十mmの雨量をもたらす雨」と呼んでいる。発生のメカニズムは謎の部分が多いが、要因として地球温暖化や大都市のヒートアイランド化が原因となっておこる現象で発生の予報が非常に難しい豪雨である。

ヒートアイランド化とは大都市で人間が活動する時の排熱(エアコンの室外機から出る温風、車のエンジンの熱、太陽光によって高温になったアスファルトなど)で、まわりの地域よりも気温が高くなることによって上昇気流が生まれ、積乱雲が発生されやすくなると言われている。発生の予報は難しいが、その後の発達、移動の予測ができるため、早めのアナウンスが可能だ。

線状降水帯とは

線状降水帯とは積乱雲の下から積乱雲が次々と発生し、帯状に積乱雲が連なることで、局地的な大雨という部分はゲリラ豪雨と変わらないが、ゲリラ豪雨とは逆で長い時間帯状に広範囲に大雨をもたらし、非常に危険度が高い。

線状降水帯のアナウンスがあった場合、その地域は身の安全を確保する準備が必要だ。また、非難をする場合でも洪水や土砂災害を伴う恐れがあるので十分注意を心がけよう。

台風の定義と高潮

台風とは夏から秋にかけ日本列島に接近、上陸する熱帯低気圧である。熱帯低気圧は太平洋赤道付近の海水が蒸発して発達した積乱雲の集合体であり、発達し、回転運動を始め、強い雨や風を伴って移動してくる。

台風の定義は熱帯低気圧の中心部分の風速が17.2m/sを超えると台風と名前が変わるのだ。地球の自転の影響で右に向きを変える性質を持っている。

また、北半球の台風は時計の針の進む方向に空気を吐き出す性質があり、数字の「6」のような形になることが多い。台風の強さの定義は3段階、大きさは2段階に分けられている。

台風の強さの階級 台風の大きさの階級
階級 最大風速 階級 風速15m/s以上の半径
強い 33m/s以上44m/s未満 大型 500km以上800km未満
非常に強い 44m/s以上54m/s未満 超大型 800km以上
猛烈な 54m/s以上

この表の通り台風は多いさと強さで分類され必ずしも超大型が猛烈というものではない。

避難準備とタイミング

ハザードマップを確認(事前にルート確認していることが望ましい)ハザードマップは何種類かあるが、台風などの風水害は土砂災害ハザードマップと洪水ハザードマップの2種類を照らし合わせながらルートを確保する。避難所までに洪水に遭遇したり、土砂崩れで道をふさがれていては立ち往生になってしまう。また、風水害避難所では普段使っている避難所が使いえない場所がある。

基本雨風が凌げる2階以上の建物が適している。公園などの避難所は地震の時には適しているが、台風の場合は雨風もよけられず、洪水や土砂災害の危険性もあるからだ。

台風は進路の予想がしやすく、メディアでもこの後の進路については台風進路予想図発表している。雨雲レーダーなどを併用し、早く、そして落ち着いて行動をするよう心掛けたい。非難する場合は両手が使える状態を維持リュックサックやヘッドライトを首にかけてヘルメットがあればなおいい。

気象庁のトップページに「キキクル」というものがある。
キキクルは「雨雲の動き」「浸水危険度分布」「土砂災害危険度分布」「洪水危険度分布」が一つの画面で確認できる。自分の住んでいる地域をみてみるといいと思う。

手は軍手ではなく我々消防団が使用しているケプラー素材(対貫通防止繊維)のものがあるとよい。足元は踏み抜き防止の足底に鉄板が入っている長靴、ない場合はインソールのみも売っている。

緊急避難袋の中身ははっきり言って安いもので成り立ている。なので自分でそろえる方が怪我や避難の妨げにならないものが揃えられるのだ。

短時間非難を想定したおすすめ避難具

折りたためるヘルメット。

折りたたみバージョンは場所を取らなくてよい。
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使い捨て想定のレインコート。

外に出る前にバムテープなどでゆとりをなくせば風圧による疲労を抑えられる。
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ケプラー素材のグローブ、軍手。

非難中になんかの拍子で手に怪我を負う危険性を減らす。
ケプラー繊維は防弾チョッキの表面生地にも使用されている。
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踏み抜き防止鉄板入り長靴及び、踏み抜き防止インソール。

台風は視界性が悪く足元は雨粒で道路状況が把握しずらい。何か鋭利なものを踏んで大怪我に繋がる。足裏もそうだがつま先に鉄板もしくは強化プラスチックが入っていれば尚よし。
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ヘッドライト。

手で持つ懐中電灯はお勧めしません。とにかく両手が空く状態を確保し何かの時に対応できなければなりません。防水対応を絶対買ってください。今は結構安く明るいものが売っている。
AUKELLY LED ヘッドライト IP65防水仕様 点灯3モード JPL1

スマホ、スマホモバイルバッテリー。

常に100%近くのバッテリーの維持を。情報収集、緊急連絡、暇つぶし。スマホがないと大変なことになる。また、SNSは情報がリアルタイムではあるが、デマが流れる時があるので注意が必要だ。
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笛、ホイッスル。

倒木や家屋の下敷きになった時など大声が出せない状況になった場合重宝する。

短時間非難なのでリュックの中身は少な目で良いと思う。飲み物やバスタオル、着替え、ウェットティッシュ、アルコール除菌またはそれに相当した素材のもの、替えのマスク。

 

このくらい準備していれば台風での避難は大丈夫かと思います。後思い出したら書き足しておきます。

まとめ

いかがでしたか?今回知ってほしかったのは避難所=安全という考えではなく、そこ行くまでの危険性や風水害では機能しない避難所もあるということ。水害の場合は洪水ハザードマップと住んでる地域によっては土砂災害ハザードマップを照らし合わせ、より安全に避難所までのルートを探す、また、一番近い避難所がベストなのかそうでないのかも考えてみるといいかもしれません。

なお、土砂災害や台風被害は保険会社では水災という扱いになる。水災は火災保険と中に含まれていることが多い。
地震での津波や建物崩壊は地震保険。

ここで保険会社の見直しも検討し、災害後生活できるように備えたいですね。
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